「じゃあ、俺帰るからそろそろ寝ようか
何かあったら絶対ナースコール押して
いつもみたいに我慢していたらダメだからね」



不安そうな顔をする美里ちゃんをベッドに入れて布団をかけて、病室から出ようとすると…白衣をぎゅっ…とつかまれる




「美里ちゃん……」




不安のせいか、白衣を握っている美里ちゃんの手が震えている



俺は椅子を美里ちゃんのベッドそばに運んでから、座って美里ちゃんの顔を撫でた



「…怖いよな
眠るまでそばにいるから」



俺がそう言うと白衣から手を放されて



「…ごめんなさい…。私…1人でも大丈夫だから
先生は帰って…
先生疲れているでしょ?」