「あの時澪を助けてくれたことには感謝するけど、俺が居たら澪のリボンなんか切れなかったっつーの!」



「うるせぇやつ……」




大翔ったらまだ根にもってるんだから。


あの時の出来事をもちろん大翔と沙耶に話した。



男の子の風船を取りに木に登ったこと。


そしたら滑って落ちてしまい、たまたま通り掛かった九条くんが助けてくれたこと。


その時に沙耶から貰ったリボンが切れてしまったこと。




その話をしたら当然大翔から「危ないことするな!」と一喝くらった。