「九条!買って来てもらっておいて「ありがとう」の1つも言えないのか!?」
「はぁ???」
さっきまでオムライスを頬張っていた大翔が、ガタンと椅子を鳴らした。
その音にびっくりして、パックジュースを飲んでいた沙耶がむせている。
「だいたい澪に馴れ馴れしすぎだろ!」
大翔はいったい何に対して怒ってるんだろう。
買って来てあげたことに対して、「ありがとう」もないから?
私は…………感謝とか謝罪とか、言うタイミングをいつも逃してきたからなぁ。
特に気にもならなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…