「大翔ー、オムライスあったよ」



「おっ!さんきゅー」



「待ってました!」と言わんばかりの嬉しそうな顔。



大翔は相変わらずオムライスが好きだねぇ。



「ふふふっ、大翔くんったら子供みたい」



購買から教室に着くまでにも、沙耶はずっとクスクス笑っていた。


今日はそんなにツボが多いのだろうか。





そして、九条くんはうつ伏せになって死に絶えている。



ピクリとも動かない姿を見て、きっとファンの子たちも近寄れないんだろう。