* 「大翔ー、オムライスあったよ」 「おっ!さんきゅー」 「待ってました!」と言わんばかりの嬉しそうな顔。 大翔は相変わらずオムライスが好きだねぇ。 「ふふふっ、大翔くんったら子供みたい」 購買から教室に着くまでにも、沙耶はずっとクスクス笑っていた。 今日はそんなにツボが多いのだろうか。 そして、九条くんはうつ伏せになって死に絶えている。 ピクリとも動かない姿を見て、きっとファンの子たちも近寄れないんだろう。