「たしかに私も大翔くんと2人きりなのは嬉しいけど、いつも2人で帰ってるし今日はみんなと一緒がいいなぁ」


「くっ………この裏切り者」


「沙耶……そんなあっさり言うなよ。ちょっと照れるだろ」


「私の言葉で照れてくれるなんて嬉しい」


沙耶と大翔くんを睨む九条くんとは裏腹に、2人周りにはお花がふよふよ浮いて見える。


なんだかんだいい雰囲気だなぁ。

大翔も満更でも無さそうだし。



直と両想いになれたことを2人に報告したら「おめでとう」と祝福してくれて。


大翔は「また澪を泣かせるようなことしたらすぐ奪うからな」と私のことを心配してくれた。


大翔はまだ………私のこと好きなのかな。



「ったく、お前ら普通にお似合いだぞ?さっさと付き合っちまえばいいのに」


「くっ、九条くん!?」


「おい!適当なこと言うなよ!!」


焦り具合も息ぴったりだ。