愛美中学入学を1週間後に控えた春
両親を突然車の事故で亡くした
お経が響く中…
「愛美、こっちへおいで」
「…………………。」
親戚の叔母と龍一が話している
「龍一、愛美を家で引き取る事にしたから」
「そっかっ、アイツも大きくなったなぁ」
「もうすぐ中学入学だけど、まだまだ1人でとはいかんだろう…」
「そうだなぁ」
「まぁあ、叔父さん達には俺も可愛がって貰ったし、出来るだけ俺も協力するよ」
「頼んだよ龍一」
「愛美、俺の事覚えてるか?」
「…………………?」首を横に振る愛美
「まぁあ無理も無いか、お前がまだ幼稚園くらいだったもんな、最後に会ったのわ」
「そうだ、中学入学までまだ日にちが有る
一緒に東京でも行くか?家の準備も有るし!?」
「そうだね♪気晴らしにもなるし、そうすると良いよ愛美」
こうして、両親の葬儀告別式を終えた愛美は龍一と共に暫く東京へ行くことに…