「はぁい、千歌ちゃん?さっき言ったよねぇ、このアクエリアス、私が渡しとくねぇ?」


ばっと奪われたアクエリアス。

光輝はこっちに走ってきていて、もうすぐそこにいた。


「光輝くぅん、これ!差し入れのアクエリアス!疲れてると思ってぇ買ってきたの!」


え?


そのアクエリアス、私が買ってきたんだけど。


「おぉ、さんきゅ。」


待って、なんで笑いかけるの。


今まで女子に話しかけたりしなかったじゃん…


「いえいえ!他に欲しいものとかぁあったら華に言ってね!」


華ちゃんはふとこっちを向くと、

『帰れ』

そう口パクで私に言って、悪魔のような笑顔を向けて光輝をまた見た。


…ひどい。