優雨side
「ぐっ、うあっ。あれ、ここは何処だ?僕は死んだはずなんだけど…」
本当に何処なんだ。ていうか綺麗な場所だな。
それに何か天国みたい…行ったことないけれど。
先ずそうそう行けるものじゃないしね。
というか、僕は車に跳ねられて死んだと思うんだけど…。
でもあの時急に僕の周りが光りだして、余りにも眩しすぎて目を閉じたんだ。
そしたら急に意識が遠のいていった気がするな。
色々考えていると急に誰かの声が聞こえた。
「あっもう起きたんだね。流石優雨君、やっぱり君は素晴らしいね」
「えっと、まず誰?ていうかここ何処。なんで僕の名前知ってんの?」
取り敢えずこの人やばい奴だ。
そんな事思ってるといきなり僕の目の前の人が笑い出した。
「ははっ。いきなり失礼した。俺の名前は、ラキ。ここは神の間で、君達のいる世界で言うと天国だよ。実際は天国じゃないんだけどね。
優雨君の名前を知ってるのは俺が神様だからだよ」
「天国って本当にあるんだ。それに神様も本当に居るものなんだ」
「あれ?余り驚かないんだ。本当面白いな優雨君は」
「僕は別に面白くも何ともないですよ。
それでなぜ僕はここに?」