「終わったぞ。よく頑張ったな」 絆創膏を張り終えたアクマが言った。 丁寧に処置してもらった膝を見ながら、とりあえず 「ありがとう」 と礼を言っとく。 傷の手当ても終わった事だし、いつまでもここにいる理由もない。 「じゃ……もう帰ります」 と言って席を立つと、 「はぁ?」 思いっきりハテナ顔をされた。 「帰るだぁ!?なんでだよ?」 「え゛!?だ、だって……手当ても済んだし用もないし」