私はその日も部活で学校に登校していた。





昼下がりの日当たりのいい教室



こんな時は決まって眠くなってしまう。





案の定眠くなってきた私は同じパートの東山 凛と、加藤 美波先輩を誘って冷水機まで水を飲みに行った。




「めっちゃ眠いですー」



「それな!篠崎ちゃんかなり眠そうやなー」



「葵そーゆーとこあかんなー」



「凛に言われたくないわ」



「なにそれ!どーゆー意味よ!」





そんなたわいもない話をしていた。




いつもの教室に戻ってきた時見慣れた人影が見えた





「あ!竹中せんせー!」





そこにいたのは去年の担任の竹中先生だった





「お、東山と篠崎か 部活?」



「そやで!先生何しとん?」



「何って仕事やけど」



「そんなんわかっとうし」



「んじゃ、聞くなや」



「そんなん聞きたいんじゃなくて!ってあれ?その人ら誰?」





よく見ると、そこには竹中先生の他に2人の男女がいた





「東山、礼儀ってもんを知らんのか」



「なにそれ?おいしいもん?」



「おまっ・・・まぁ、東山に言っても無駄か」



「で、誰よ!その人ら!」



「まぁ、今度紹介あるからそれまで楽しみにしとけ!」




凛と竹中先生はそんな話をしていた。






でも、私の耳にはそんな会話も全然入ってこなかった。








2人の男女のうち男の人と目が合ってしまったからだ。