7時50分

ピーンポーン

家のチャイムがなった。

「んじゃ、いってくるね!」

玄関に行き、靴を履いてドアを開ける。

「いってらっしゃい。気を付けていくのよ。」

ママのセリフと同時にドアが閉まる。

「美桜おはよっ」

ドアの前に立っていたのは、私の親友の木ノ春 光華(きのはる みつか)。

「光華おはよっ!」

いつも毎朝一緒に登校している。

「行こっか!」

光華はそう言って、先に歩いていく。