あえて違うところをいうのなら、私は泣ける恋愛小説しか読まない。

普段必要の無いプライドが邪魔して、人前で泣けないので、小説というものに頼って泣いている。

どうしたの？と聞かれても、感動して。と言えるから好きだ。

｢みおーう｣

…

｢美桜ってばぁ｣

｢あ！ごめん、光華！気づかなかった。｣

｢もぉ、どんだけ夢中で読んでるのよ｣

｢ごめんってー、面白いからついつい…｣

たった6分間という短い時間でと思うとおもうが、私が小説の世界に引きずり込まれるには十分な時間だった。

｢本当、小説好きだよね！私は漫画の方が好きだなぁ｣