「龍太郎、楽しんでくるね!行ってきます!」

龍太郎に挨拶をして、部屋を出た。

階段を下り、サンダルを履く。

「ママ行ってくるね!」

「何時に帰ってくるの?」

えーと。

「6時くらい」

「はーい。いってらっしゃーい」

家から出て、目の前にあるフェンスに座り、光華を待つ。

「今、何時だろう。」

ケータイを取り出し、時間を確認する。

時刻は、13時19分

「あと、6分か〜」

バッグに入れといた今ハマっている本を取り出して、読んだ。

私が読んでる本は、中学生がよく読む、ごく普通の恋愛小説。