そう思っていたとき、とある女の子が手をあげた。

赤縁の眼鏡をかけていて、中学生とは思えない、大人っぽいオーラを放っていた。

確か名前は、石田…。

「おっ!石田やってくれるのか!男子はいないか?」

「はーい。俺やるよ。」

柊さんが手をあげたのだ。

こんなチャラそうな人が学級委員できるか、なんてすごく失礼なこと思ってしまったが、学級委員が無事に決まってよかったと思う。

「おー!決まったな。2人とも前に出て、もう一度自己紹介をしてくれ。」

そう先生が言うと、2人は前に出て、自己紹介をした。