「梨央、ごめん」

「うん、もぉいい」

ほんとわよくないよ

「梨央が奏汰とつきあってたのしらんかった。これはほんまに」

私が黙ってたからお姉ちゃんがまた話しだす


「けどさ、梨央。私だけせめられんのおかしいよ？」

「え？」

いみがわからない

「新太とつきあってんやろ？
　新太は私の元カレやで」

「そんなん知らんかったし！」

「ほら！私も梨央のことしらんかったや　ん！
　やから。奏汰のことは忘れてよ」

「そんなん…」

「新太が梨央のこと好きやったから
　私は新太のこと諦めたし、梨央のこと　せめてない。やからお願い」

そんなん全然しらんかった

お姉ちゃんも今の私みたいな感じやった

んやろな

「わかった、ごめん」

こーゆーしかないやんな

「ほんまに？
　ま、梨央は新太とがんばれ〜」

他人事やなほんま

奏汰。私しってるで？

さっき会った時

奏汰が一瞬だけ見せた顔

奏汰はほんまにお姉ちゃんがすきなん？

これからは片想いか！

がんばれないかもね