いつのまにか泣きつかれて寝ていた

「うわ、最悪」

今までのが全部夢であってほしい

下にいって顔洗ってリビングいったら

声きこえてくるわ

「まだおんの…?」

ガコン。

「誰かおるんー?」

やば、奏汰におんのばれる

でも、隠れようともせんかった

「梨央。どーしたん?」

は、どーしたん?ってなに?

私は思いっきりお姉ちゃんを睨んだ

「梨央、なに?」

お姉ちゃんも少し切れ気味

「お姉ちゃんさ、彼氏おるんやろ?
 それ、誰かしってつきあってん?」

「え、奏汰のこと?」

「人の彼氏とっといて?
 妹おんのにヤって?最低やろ」

お姉ちゃんは顔赤くしてた

「奏汰って梨央の元カレやったん?」

ほんまに知らんかったんや

「奏汰!ごめん帰って早く」

お姉ちゃんは奏汰を帰らそうとしてる

「梨美、なんで?」

「また、LINEするから!」

2人ともちょっと切れ気味

「梨央!」

奏汰にばれちゃったや。最悪

「奏汰…久しぶり
 ごめんね!邪魔して」

できるだけ明るく振る舞って

お姉ちゃんにもバレないように笑顔でいた

「じゃーね!奏汰!また明日
 はいはい、帰ってー」

「おぅ」

そっから私とお姉ちゃんの2人きり

沈黙がつづく