「今言ったのは、俺が今思ってること。麻衣ちゃんは泣いて一生懸命話してくれてんの見ながら色々考えてはいるけど」
まるで世間話をするかの様に話す。
「心の奥ではいつもそんな事ばっかり考えてる俺、ちょーー不謹慎じゃね?」
不謹慎かどうかはおいといて慶太郎らしいなとはおもうけど。
「妹だっていいながらも麻衣ちゃんとならヤれるよ。今すぐでも」
「はっ?!」
「だーかーらー」
間延びした声を出しながら、私の頭に手を伸ばし二度ほど往復させ、またにこりと笑う。
「深く考えなくていいんだって。人間は結局自分が一番可愛いんだから。麻衣ちゃんが麻衣ちゃんの為に動くのは当たり前じゃん。それに美咲が乗っかったんだろ。ありがとうな」