幼なじみは何故か怒っている。


「そ、れは」


聞かれると思ってもみなかった質問に僕は詰まった。


「ほら、ないんじゃん。」


僕の隙をこれでもかとついてくる。


「ないなら部屋、こればいいじゃん。」


「え、いや、その...」


煮えきらない返事をしたせいか、僕は引きずられるように

幼なじみの部屋に連れ込まれた。


幼なじみの部屋は相変わらず白とピンクで統一されている。


小学生の時にあった勉経机とベッドは買い換えたようだった。


「で、何。なんで嫌だったの。嫌いになった?」


「嫌いになるわけないけどさ。」


まさか身体が意思のいうことを聞かないで昂るから、

なんて死んでも言えない。