うげ、と内心思ったがここで断るのもおかしいので僕は承諾した。



「おじゃまします。」


幼なじみの家は相変わらず綺麗でおしゃれでなんというか

モデルハウスのように生活感がなかった。


僕と幼なじみは客間を通過して、リビングへ向かった。


「適当に座って。」


僕は言われるがまま適当に座った。


リビングも小学生の時と全然変わっていない。


「そんなにジロジロ見ても何も変わってないよ。」


カウンター越しに幼なじみは僕に話しかける。


「いや、懐かしいなって。いっつも僕んちじゃん、最近。」


「あーなるほど。それもそうか。」


僕らの会話はやはり他愛ない。


出てきたお昼ご飯を二人で黙々と食べながら

僕は早くこの家から出ようと考える。