切れ切れではあったが理由としては、うまく言えたような気がする。


「...ん。」


どこか上の空の返事を幼なじみはした。


僕は幼なじみの上から退く。


僕は再びベッドサイドに腰掛けた。


幼なじみは僕の隣へはやってこない。


幼なじみの手首の細さ、感触が僕の手にまだ残っている。


最悪だ。


僕は膝の上で手を組んだ。


そしてはぁと長く深いため息をついた。


「あのね、今のね。本気...だったでしょ。」


幼なじみは震えまじりに僕に話しかけた。


「嫌じゃ、なかった。変かな、アタシ。」


僕は驚いて振り返った。