『いーちーさーんしー』

ドスの聞いた声がアリーナに響き渡る。

「なんかすごいね」
「ね。」

あまりの迫力に立ち尽くす私達。

「はい、イス。ここに座ってみててね。」

『ありがとうございます。』

あの女の先輩がイスをもってきてくれた。

すごく優しそうな先輩だ。