「受付嬢か……」

「やっぱり無理だと思いますよね?」


「そんなことは、ないと思うけど。
ただ美人じゃないから似合わないって言うのが良く分からない」


「受付嬢してる人ってキレイな人ばかりだからです」

「そうかなぁ……美人がどうとかより受付って人と接する仕事だろう。マナーとかそういう事の方が大事じゃないかな。
そういう目標があるなら頑張ってみればいい」


「私、頑張ってみます」

「気持ち決まったなら、頑張ってみな」



頑張れって言って貰えたことで、やる気が出てきた。

このあと、陸上部が練習している所を邪魔にならない端で一緒に見ていたら友達が気付き手を小さく振ったから私も小さく振り替えした。


「もしかして、友達って今の子?」

「そうです」

「陸上部の顧問変わってないんだな」


「えっ?そうなんですか?」

「うん、オレの時もあの先生だった」


「へー、そうなんですか」


「あっ、気付いたかも、ちょっと話してきていい?」

「行ってきて下さい。私はここにいます」