「う~ん、じゃあ、明日君がなにも予定がなければ待ち合わせする?当分夏休みで何もすることないし」

「はい!!」


また明日も、この人とあえる嬉しいと思ったのと同時に、いつもと違う積極的な自分に驚いた。
今なら、何でも出来ちゃうそんな気がしたんだ。


「じゃあ、明日の―――――」


「この傘持って必ず行きます」


家に帰ってからも明日の事が気になり落ち着かず夜はなかなか寝付けなかった。




翌朝。

待ち合わせの場所は昨日行った繁華街の近くの駅の入り口で行くと昨日の男の人は来ていた。
てっきり、私の顔は分かっているものだと思っていたのに。


最初、私だと分からなかったみたいで私をチラッとみて視線を逸らされてショックを受けた。

「えっ、君、昨日傘を貸した子?なんか雰囲気が違うから見たとき分からなかったよ」


昨日は縛っていた髪は今日は下ろして来た。
実は軽くメイクもしている。
でも、そんなに変わってないと思う。