あの人に会ったのは高1の夏休み。

その日は友達と遊びに行く約束をしていて。

その友達と良く待ち合わせる場所はやめて目的の場所から近い繁華街で待ち合わせをする事にした。

少し早めに着いたから待っているとLINEの知らせがあり友達からで少し遅れるけど、必ず行くから待っててとあった。


必ず来るっていうんだから待ってればその内来るよね。


休みだからか結構人通りが多く強面のがらの悪そうな男の人が通り一瞬目が合い慌てて逸らし暫く待ってから顔を上げるといなくなっていた。


ホッと息をつく。

「はぁ……あの人、怖かった。早く来ないかな……」

少し心細くなってしまった。

「ねぇ、君ささっきからいるけど、誰かと待ち合わせ?」


突然、知らない二人連れの男の人達に話しかけられて戸惑った。


「と、友達と待ち合わせしてます」


「そうなんだ……。俺らも友達と待ち合わせしてるんだ。そうだ!!
このあと友達が来たら俺らとどこか遊びに行かない?」

「いいね。大勢だと楽しいしだろうし」


「結構です。もう予定入っているから……」

この人達……何、言ってるの?知らない人と遊びになんて行かないよ。それになんかずっとニヤニヤしていて気持ち悪い。