立ち去る龍司の後ろ姿を
優しい眼差しで見つめながら
校長は心の中で呟いていた。

『橘君、
君が根はいい子なのはわかっている。
これを機に君が変わっていけるのを
しばらく見守らせてもらうよ……。』