『君は授業態度は真面目だし
勉強も頑張っているから、
ペンギン飼育で今までのこと
帳消しにするから、ね?』

受験や内申のこと考えたら、
まぁしかたねぇか……。

つくづく俺は、
根っからのヤンキーには
まずなれねぇな……。

『まぁ……、
しょうがねぇっすね。』

『うちに来るペンギンは
ピカソ君という
とっても頭のいい子らしいから
君にそんなに手間はかけないと思う。
安心して育ててあげなさい、ね?』

『あ、はい……。』
俺は力なく立ち去った。