ある日の休み時間、
俺は前もって消毒しておいた
4階の一番奥のトイレの個室で
ぼーっとしてたら【自称・舎弟】どもが
わらわら入ってきて
俺の噂を始めた。

俺がいるとも知らずに……。

『なぁなぁ、
龍司さんのあの手袋、
なんでか知ってっか?』

『俺が聞いた話だと、
昔ヤンキーに絡まれて
タバコ何十本も押し付けられたって。』

『え?それヤクザじゃね?
ヤクザに絡まれて指詰める代わりに
手の甲ボロボロに焼かれたって!』