「ありがとう…健斗。」
「俺もう一回、ゆあと話してみる。」

と言うと満足げな顔で笑った。
「おう、行ってきな。でも走ったらだめだぞ!」」
俺は健斗の少し離れたところから走った。
ゆあの家に向かって。
ゆあの家はすぐそこにある。
もう夜の9時だ。迷惑かもしれないけど、今すぐこの気持ちを伝えたかった。

ピーンポーン
はぁ…はぁ。
やべ、なんで走ったんだろ俺。
苦しくなって心臓をおさえて…立ってるのがやっとだ。