「…あんた誰なの!?…どっから部屋に入ったの!?私に何するつもり!?」
夜中。
それに寝ている女の子の部屋に入り込むなんてかなりの変人に違いない。
私の質問に男の人は深い溜息をつくと、私のいるベッドの縁に腰掛けた。
「俺は、──お前の魂をもらいに来た。」
「………はぁ?
今、なんて言った?」
…何、この男。
勝手に人の部屋に上がり込んで、意味のわかんないこと口にして。
私は余計にこの男に対する警戒心が増した。
見るからに怪しすぎる。
「…俺に二度も説明させるとは……」
男はさらに深い溜息をつき、私に近づくと、耳元で同じ言葉を囁いた。