「きゃああああっ!?」


真夜中の静けさに私の悲鳴だけが響く。


「…るっせえなぁ…」


「な、な!?」


私の目の前には顔立ちが綺麗な男の人。
私より少しばかり年上に見える。


「騒がれると思って結界張っといてよかったぜ…。」


…私は今、すごい顔をしているに違いない。


悪い夢にうなされて目を覚ましたら、目の前にこの人がいて…ただでさえ寝起きなのに、突然起きたこの状況を飲み込めずにいる。