そう思ってもなんか目がはなせない。
司が少し笑ってそぅと手をのばしてくる。
もう手が触れると思った瞬間!
おもいっきりほっぺを引っ張られた。

「ったーい!なにすんのよ。」

「ぼけっと、してないで帰るぞ。」

そう言って、さっさと司は教室出ていってしまった。
あたしはあわてて追いかけて、司の前に回り込んだ。