「くるみ?どうした?」

上から、司の声がした。

「つ、司…。」

「なさけない顔だな。ほら、立て。」

見上げると、司が手を貸してくれる。
やっとのことで、立ち上がるが、やっぱりフランケンが怖くて後ずさりする。
それをみて、司にはわかったようだ。

「悪いけど、フランケン取ってくれる?こいつ部屋入れないから。」

「え?これ、怖いの?」

フランケンの中から、端正な顔だちの男子が、顔をだした。

「信じられない?どっからみても作り物だぜ。」

司は、無視してあたしを席まで連れていってくれる。

「ここ、座っとけ。」