「で、早瀬さんは羽柴とどうなりたいの?」

「どうなりたいってか、とりあえず振り回されたくない。」

「そっかぁ。じゃあ、早瀬さんも素直になればいい。」

「それってどういうこと?」

「今、僕に言ったことそのまま羽柴に、言ってみたら。」

「そしたら、どうなるの?」

保健室の扉に手をかけていた砂原王子が、止まってあたしを振り替える。
相変わらず、穏やかに笑っている。

「教室戻る?答えが見つかるかもよ。」