重苦しい空気を、変えたのは砂原王子だった。

「羽柴、早瀬さん落ちつくまで保健室連れてくから。カップリング裏工作よろしく。」

「そうだね。くるみ、ちょっと離れたほうがいいんじゃない。」

間髪入れずまなみがフォローする。

「裏工作なんて、しねーからな。」

司の声に背に、砂原王子は手を降りながら、あたしと保健室へむかった。