「なんか、喉かわいたから、飲み物買いに行こう。」

そう言って連れ出してくれた。

「早瀬さん大丈夫?」

「大丈夫、ホントはクラスまちがえたと思って出ようとしただけなんだから。」

苦しい言い訳。

「そうか、でも喉乾いてたから、ちょうど良かった。」

やっぱり王子はどこまでも優しい。
それから、ホントに自販機まで行って、ジュースを渡してくれた。