翌朝、教室に入るとドキリとした。
司の横にあの子がいる。
あたしは、そっと教室のうしろの席に移動する。


スラリと伸びた手足。
笑うたびにポニーテールが揺れる。
司が何か言う。
彼女が、司の肩を叩く。
司は大げさに痛がったりして、また笑い合っている。

いたたまれなくなって、教室を出ようとしたとき、声を掛けられた。