翌朝、あたしは改めて砂原王子の人気を、思い知らされた。


そして、後悔した。



登校中の電車の中でも、あちらこちらでクスクス笑いが聞こえ。

ジロジロ見られて、ひそひそ話、教室には人だかりができていた。



休み時間のたびに、呼び出しを受けた。




昼休みも食事どころではなく、たいてい2~3人で呼び出され、

「王子と帰ったのか?」

「付き合ってるのか?」

「告白されたのは本当か?」


おんなじ質問をされて、答えると1人が泣きながら帰ってく。