あたしは、砂原王子の言ったことをそのまま、まなみに話した。
「だから、駅まで送ってもらったってか、話聞かされただけ。」
「ふうん。そんで王子は、私ならわかるかも。って言ったんだよね。」
「うん。まなみだけには話していいよって。」
「そう。ところで、幼稚園児となんかあった?」
「なんで分かるの?あったよ~!しかもなんか、めっちゃ腹立つの!!」
あたしは、怒りにまかせて、まなみに司のことを話した。
「で、なんでくるみ怒ってるの?」
「わかんない。」
「ふーん。まあ、王子のことを聞けて安心した。よし、幼稚園児のほうは、今朝のこともあるし、明日きっちりお仕置きしようかな。」
そう言って電話は切れた。