どうしょう…。

このまま次の駅で降りてしまおうか。

「あ、でもアイツって、付き合ってる子がいるんじゃない?」

「そうかな?関係ないっしょ。」

「まぁ、そうか。」


強い。

あたしなんて、好きな人に彼女がいたら、あきらめてしまうだろう。

あたしは、ただただ息をころして固まっているしかできなかった。