声をかけようとして、気がついた。

司の向こうに誰かいる。

靴箱の影て゛見えないけど女子。


司の横顔が少し照れている。


「好きなんの。だから、お願い!」

えーっ!?


司がチラッとこっちを見る。

あたしはあわてて、手前の靴箱の影に隠れた。