「黒板には、早瀬さんの名前あるけど?」


「あ、私たちもかわったの。くるみ体調よくないからって!」


「そっか、じゃ夏目さんよろしく。」


「じゃ、日誌取りに行ってくるね。」



二人が、教室を出てから司がにらむ。


「ったく、人がせっかく協力してるのに台無し。」

応援って、こういうこと?


「こーゆーの困るんだけど。」


「昨日もそんなこと言ってたな、で、このありさまか!」


「なっ、なんで司にそんな言われなきゃならないの。関係ないじゃん。」

「ある。さっさとくっつけばいいのに。なんなら俺から砂原に言ってやろうか?」


「そんな絶対、やめてよね。」


「なんで、言わなきゃ始まんないだろ。」


「だから、そんなんじゃないもん。」