まなみに、翌朝すぐに報告すると。

「かー。あンの幼稚園児め。」

「え、まなみ?」



まなみは、ズカズカと司のもとに行くと、机に突っ伏して寝ていた司の、耳を引っ張って起こした。


「羽柴~。どういうことよ。くるみだけ応援なんて。」

「しょうがないだろ。夏目と、どんぐりでは断然不利だろ。」

「なにそれ。」

「ちっさい、トロい、んで気が強いって、どうだろ。」


あたしの、頭上でケンカしないでほしい。

「司、ただの悪口でしょ。」

「うぉ、おまえ、いたの?ちっさくて見えなかったわ。」

「腹立つわ~!」



ギャイギャイ騒いでいると。


「羽柴、朝から賑やかだな。」

「砂原~ちびっこ団がうるせえんだわ。」


砂原王子登場で、教室の空気がかわる。