「ここって、前からある公園だよね。」

「シィ!もうすぐだから、待ってみ。」


司が人差し指を、唇にあてる。


そのまま、視線の先を見つめているとしばらくして、光の道が現れた。



イルミネーションの光照らされて、芝桜の丘が浮かびあがる。


「わぁ。綺麗。すごい。」

「こないだ、部活終わりに見つけて。おまえ、こーゆーの好きだろ。」

「うん。ね、ね、ちょっと行ってみたい。」

「しゃーねーな。」


歩き出してから気がついた。


手。


つないだままだ。