あれから無事テストが終わり、部活に向かう司をひきとめる。

「司ー!今日、部活見に行っていい?」

「遅くなるからダメ。それと…。」

『くるみを見せたくない』と耳もとでささやかれる。

「そんな、誰もみてないよ。」

恥ずかしくて反論していると、まなみからヤジがはいる。

「またー、2人の世界に入ってる。なんかエロい話ししてるでしょ。」

「してないし!司に部活見に来るなって言われただけ。」

「ふーん。じゃあ、カラオケいこっ。」

「あー!いいねー。俺も連れてってー!」

いつのまにか、北城が側にいて会話に加わる。

「いや、バカは部活行けよ。バカ。」

「ひっどー!彼氏にバカ、バカ言うか普通。」

「えっ、彼氏って?いつ?」

あたしと、司がおどろいてまなみに尋ねる。

「ってか、まだ彼氏候補だから。カラオケ行って報告しようと思ってたのに。」

そう言って、そっぽをむくまなみは最高にかわいい顔をしている。