「昔もこんな事あったよね。」

なつかしさにおもわずそう言ってしまったが、
司はもう忘れているかもしれないと、あせっていると、あたしの肩に頭を乗せたまま司が答える。

「あの頃から変わってないよ。俺は。」

そう言って司は、あたしの鎖骨にチュッとキスした。
あたしはおどいて、つきとばすように司から離れる。

「うそつき。」

「なにが?」

もう司は何事もなかった…いや、イジワルそうな顔で笑っている。