「ハイ!送信完了っと。つぎ、初キス記念ねー。」
どこかに写真を送ると、安藤さんはムチャ振をしてきた。
いやいや、無理でしょそんな人前で。
止めてよーっと王子を見ると、ニコニコしている。
「言ったよね、彼女には甘くないって。」
そう言ってすぐ、あたしの両肩に手を置くと、そのまま顔を近づけてきた。
あたはとっさに、両手でちからいっぱい王子をははねのけようとしたけど、力ではまったくかなわない。
一瞬、司の顔がフラッシュバックした。
「ヤッ!」
グングン近づいてくる王子の顔をおもわず引っ掻いた。
「ッテ!」
王子が顔を押さえて身体をはなす、その頬に赤い引っ掻き跡が残っていた。
「ご、ごめんなさい。でも、でも、無理!」
「なにが?キスが?僕が?」
「どっちも。あ、あたし、やっぱり司じゃないとヤダ。」
あたしは、恥ずかしさと、申し訳なさで、そのまま顔を押さえてうつむいた。
どこかに写真を送ると、安藤さんはムチャ振をしてきた。
いやいや、無理でしょそんな人前で。
止めてよーっと王子を見ると、ニコニコしている。
「言ったよね、彼女には甘くないって。」
そう言ってすぐ、あたしの両肩に手を置くと、そのまま顔を近づけてきた。
あたはとっさに、両手でちからいっぱい王子をははねのけようとしたけど、力ではまったくかなわない。
一瞬、司の顔がフラッシュバックした。
「ヤッ!」
グングン近づいてくる王子の顔をおもわず引っ掻いた。
「ッテ!」
王子が顔を押さえて身体をはなす、その頬に赤い引っ掻き跡が残っていた。
「ご、ごめんなさい。でも、でも、無理!」
「なにが?キスが?僕が?」
「どっちも。あ、あたし、やっぱり司じゃないとヤダ。」
あたしは、恥ずかしさと、申し訳なさで、そのまま顔を押さえてうつむいた。