「やっぱりカッコイイわ。」

まなみが、つぶやく。

「えっ!あんなに噛みついてのに。」

小声でいったら、まなみはニヤリと笑う。

「いいの、悪口じゃないし。印象に残んないとね。」


策士。


「帰ろうか。なんか食べてこ。」

「まなみ、お詫びにおごるよ。」


まなみは、とたんに元気になって、さくさく歩きだす。

でも、砂原王子が行った『羽柴的に〜』ってどういう意味なんだろう。