それからなんとなく、ダラダラ過ごして男子たちがゲームコーナーで遊んでるのを眺めつつ、女どうしおしゃべりに花が咲く。
話してみると、安藤さんは気さくで裏表がない感じ。ストレートに気持ちを表すところがわかりやすい。

「ごめんね。私、早瀬さんのこと誤解してた。」

「どんな風に？」

「うーん。司と砂原君2人を手玉に取って遊んでるみたいな。」

「ふはっ！くるみにそんな器用な真似できないよ。自分の気持ちもよく分かってないのに。」

「まなみー。確かにそうだけどさっ。」

吹き出すまなみをにらむと、安藤さんは申し訳なさそうにあたしをみる。

「あらためて友達になってほしいんだけど、ずうずうしいかな？」

「そんなことないよ。こっちもごめん。」

あたしも勝手にいろいろ思ってたことに、恥ずかしくなって謝った。

「そろそろ、後半戦まわる？もう一巡、絶叫系制覇したいんだよね。」

まなみが、イタズラっ子ぽい笑顔をみせた。

「あ、あたしは乗らないよっ！」

やな予感がして、先に断ったのに、なぜか安藤さんも悪ノリしてきた。

「いっこぐらい乗ってみようよ。記念に。」

「記念っとかないから！無理だからー。」

騒ぐあたしに気がついたのか、男子陣も戻ってきて、波乱の午後の部がスタートしてしまった。