つまり、安藤さんは純粋にNBNのファンということで、司とよく話していたらしい。

「NBNファンならいつでも大歓迎するから、ウチのお店食べにきてね。」

「お店って?」

「うちケーキ屋なんだわ。」


なんと。

司がもらってたケーキは、安藤さんのお店のもので、わざわざ買いに行ったわけではなかったんだ。


まなみの直球がさく裂する。



「なんだー。2人付き合ってたわけじゃなかったんだ。」


「あったりまえじゃん。司ってNBNか、バレーか、早瀬さんのことしか話さないんだよ。」


「ちょ、安藤、いいかげんにしろよ。」



「いいじゃんない。羽柴は僕にも同じような話しかしてないよ。」