「なんで砂原が持ってんの?体育委員じゃなかったよね。」

不思議そうに北城が、尋ねる。

「なんか僕のことに集まってきたから集合かけてみたんだけど。」

ニコニコして砂原王子が答える。
あたしと司は、お互い気まずくなってうつむく。

「司、いこう。あたし、ジェットコースター乗りたいなっ。」

安藤さんが司の腕にからみつく。

「じゃあ、あたしもっ!」

まなみはちゃっかり、あたしと砂原王子の間に入って腕を組む。
北城だけが後からついてくる型になった。

「くるみも1番にジェットコースター乗る?」

何気にまなみにきかれて、あたしは慌てて首を振る。

「絶叫系は無理。あのフワツとなる感じがやなんだよね。まなみ砂原君と行っといでよ。」

「あ、僕も朝一では無理かな。」

「北城いきまーす。」

「来なくていいよー!」

絶妙なタイミングで北城が入ってきて、拒否るまなみを引きずるように連れて行った。
残されたあたしを砂原王子は、笑いながらメリーゴーランドに連れてきた。

「早瀬さんこれならどう?乗れそう。」

「だ、大丈夫。」

でも、白馬に王子って、心臓の方がヤバイかも。
ある意味絶叫系かもね。